知らないと危険!歯を失う主な原因とその予防法
こんにちは。大阪府摂津市、大阪モノレール「南摂津駅」より徒歩3分にある歯医者「さきがけ歯科クリニック摂津本院」です。
私たちが毎日使っている歯は、一度失ってしまうと元には戻りません。歯の喪失は予防できることが多いので、原因を知って適切に対処しましょう。
この記事では、歯を失う主な原因と、それを未然に防ぐための具体的な対策について、わかりやすく解説します。将来の健康を守るためにも、正しい知識を身につけておきましょう。
目次
歯を失う原因
歯を失う原因は、主に以下3つです。
・歯周病
・むし歯
・歯や歯の根っこの破折
それぞれ詳しく解説します。
歯周病
歯を失う最大の原因とされるのが歯周病です。歯ぐきの腫れや出血から始まり、進行すると歯を支える骨が溶けてしまいます。初期段階では自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行することも少なくありません。
年齢を重ねるとともに、歯周病で歯を失う方が増える傾向にあります。早期に発見し適切な治療を行えば、歯を守ることができます。
虫歯
虫歯は、歯の表面が細菌に侵されて溶けていく病気です。進行すると神経まで到達し、激しい痛みや炎症が起こります。治療が遅れると、最終的に抜歯せざるを得ないケースもあります。
虫歯治療をしたとしても、歯がもとの状態に戻るわけではありません。
歯や歯の根っこの破折
転倒やスポーツ中の衝突、交通事故などによる強い衝撃で、歯が折れたり抜けたりすることもあります。また、歯ぎしりや食いしばりなど、日常の癖が原因で歯や歯の根っこにヒビが入ることもあります。
歯の根っこにヒビが入った場合は、抜歯になるケースがほとんどです。激しいスポーツの際にはマウスガードを着用しましょう。歯ぎしりや食いしばりにはナイトガードが有効です。
歯を失うとどんなリスクがある?
歯を失うと以下5つのようなリスクがあります。
・噛む力が低下する
・発音が不明瞭になる
・見た目に影響する
・残された歯に負担が集中する
・認知機能に影響を与える可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
噛む力が低下する
歯を失うと噛む力が弱まり、硬いものや繊維質の食品が食べづらくなります。その結果、栄養バランスが偏りやすくなり、体調を崩す原因にもなります。
また、しっかり噛んで食べることによる満足感が得られず、食事の楽しみも損なわれやすいです。特に、高齢者にとっては、食欲や健康寿命にまで影響を及ぼす可能性があります。
発音が不明瞭になる
歯は発音を助ける重要な器官でもあります。とくに、前歯や奥歯が失われると、空気の流れや舌の動きに影響が出て、正しく発音できないことがあります。話しにくくなることで、会話を避けるようになり、人との交流が減る原因にもなりかねません。
高齢者にとっては、社会的な孤立にもつながる可能性があるため注意が必要です。
見た目に影響する
歯が抜けた状態が続くと、歯ぐきや顎の骨が少しずつ痩せていき、口元がへこむようになります。その結果、頬がこけたり、口元にしわが寄ったりして、実年齢よりも老けて見られることもあります。
見た目の変化によって自信を失い、人前に出ることをためらうようになるケースも見られます。
残された歯に負担が集中する
歯を失ったまま放置すると、噛み合わせのバランスが崩れ、残っている歯に過剰な力がかかるようになります。この状態が続くと、他の歯に負担が集中し、歯がぐらつく原因や虫歯や歯周病になりやすくなります。
1本でも歯を失うと、全体の歯の健康を左右するのです。
認知機能に影響を与える可能性がある
よく噛むことは脳を活性化させると言われており、歯の本数と認知機能の関係が注目されています。歯が少なくなると咀嚼の刺激が減り、脳の働きが低下しやすくなるという研究報告もあります。
特に、高齢者にとっては、歯の健康が認知症予防にも関係してくるため、早めの対策が重要です。
歯を失うのを防ぐためにできること
歯を失うのを防ぐためには、以下のポイントを意識しましょう。
毎日の丁寧な歯磨きを習慣にする
歯を守るための基本は、やはり毎日の歯磨きです。食後は、歯ブラシを使って歯と歯ぐきの境目まで丁寧に磨きましょう。特に夜の歯磨きは重要で、寝ている間は唾液の分泌が減るため、細菌が繁殖しやすくなります。
歯間ブラシやフロスを併用することで、歯ブラシだけでは届かない汚れも取り除けます。
定期的に歯科医院でチェックを受ける
歯が痛くなってから通院するのでは、対応が間に合わないこともあります。自覚症状がなくても、歯科医院で定期的な検診を受けることで、虫歯や歯周病を早期に発見できます。
プロのクリーニングで歯石や汚れを除去すれば、細菌の温床を減らすことができます。3カ月~半年に一度の通院を目安に、口の中の状態を継続的に管理しましょう。
バランスの取れた食生活を心がける
歯の健康は、食事の内容とも深く関係しています。砂糖の多いお菓子や清涼飲料水ばかり摂っていると、虫歯菌の活動が活発になります。
カルシウムやビタミンCやDなど、歯や骨の強化に役立つ栄養素を含む食品を積極的に取り入れることで、歯ぐきや歯を健康に保てます。食べ方や時間帯にも注意を払いましょう。
喫煙を控える
タバコは歯ぐきの血流を悪化させ、歯周病のリスクを大幅に高めることで知られています。喫煙者は歯周病が進行しても痛みを感じにくいため、気づかないうちに重症化するケースが多く見られます。
歯を守るためには、禁煙を真剣に考えることも必要です。口臭や着色の予防にもつながります。
ストレスをためず、体全体の健康を意識する
ストレスがたまると、歯ぎしりや食いしばりなど無意識のうちに歯に負担をかける行動が現れることがあります。また、免疫力の低下によって歯周病菌が活性化しやすくなるため、心身の健康管理も歯を守るうえで大切です。
規則正しい生活、十分な睡眠、適度な運動を意識することで、歯の健康も長く維持できます。
歯を失った場合の治療法
歯を失った場合の代表的な治療法は、以下3つです。
・入れ歯による対応
・ブリッジによる治療
・インプラント治療
それぞれ詳しく解説します。
入れ歯による対応
入れ歯は、歯を失ったときに手軽に対応できる治療法のひとつです。部分的に歯を失った場合は部分入れ歯、すべての歯がない場合は総入れ歯が使われます。保険が適用されるものもあり、経済的な負担を抑えられるところが利点です。
ただし、外れやすさや違和感、噛む力の弱さといったデメリットもあります。
ブリッジによる治療
ブリッジは、失った歯の両隣の健康な歯を土台にして、橋のように人工の歯を固定する治療方法です。自然な見た目と安定した噛み心地が得られる一方、支えに使う健康な歯を削らなければならないという欠点があります。
耐久性は高いですが、土台となる歯への負担が大きくなる点には注意が必要です。
インプラント治療
インプラントは、あごの骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取りつける方法です。見た目も噛む力も天然の歯に近く、周囲の歯に負担をかけないという大きなメリットがあります。
ただし、外科的な手術が必要で、治療期間が長く費用も高額になります。また、骨の状態によっては適応できない場合もあります。
まとめ
歯を失う最大の原因は歯周病です。歯周病は自覚症状が少なく気づかないうちに進行しているケースも多いため、定期的に歯科医院で検診を受けることが大切です。
また、虫歯や歯の破折でも歯を失う可能性はあります。歯を失うと、見た目の影響や咀嚼力の低下などから残っている歯や、身体全体の健康状態に悪影響を与える可能性があります。
失った歯は元には戻らないため、日頃から毎日の丁寧な歯磨きを意識することや、食生活などにも気をつけましょう。長期的な健康維持の観点からも、歯を失うリスクを減らすことを心がけましょう。
歯を守りたいとお考えの方は、大阪府摂津市、大阪モノレール「南摂津駅」より徒歩3分にある歯医者「さきがけ歯科クリニック摂津本院」にお気軽にご相談ください。
当院は、虫歯・歯周病治療、小児歯科だけでなく、インプラント治療や矯正治療、予防歯科などにも力を入れています。恐怖症や嘔吐反射で歯科治療を受けられない方のために、静脈内鎮静法も対応しております。
当院のホームページはこちら、初診のWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。