セラミックの歯の種類と費用を解説!長く使うためのケア方法も
こんにちは。大阪府摂津市、大阪モノレール「南摂津駅」より徒歩3分にある千里丘・鳥飼からもアクセス良好な歯医者「さきがけ歯科クリニック摂津本院」です。

セラミックの歯は、見た目の美しさや機能性の高さから多くの人に選ばれています。とくに前歯など目立つ部分の治療では、自然な仕上がりを求めてセラミックを希望する方が増えているのです。
しかし、保険適用外であることが多く、その費用について不安を感じる方も少なくありません。また、セラミックとひと口に言っても、いくつかの種類があり、それぞれ特徴や費用が異なります。
この記事では、セラミック歯の種類と費用、選ぶメリットや注意点、さらには長く使うためのケア方法まで詳しく解説します。セラミック治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
セラミックの歯の種類とそれぞれの費用

セラミックの歯にはいくつかの種類があり、仕上がりの美しさや耐久性などが異なります。それに伴い、費用も大きく変わるため、治療を受ける前にそれぞれの違いを理解しておくことが重要です。
ここでは、代表的な5つのセラミック素材の特徴と費用の目安についてわかりやすく解説します。
オールセラミック
オールセラミックは、金属を一切使用せず、すべてがセラミックで作られた素材です。透明感があり、光を自然に透過するため、周囲の歯とよくなじみ、非常に自然な見た目に仕上がります。
費用の目安は、詰め物が5万円〜8万円程度、被せ物が10万円〜15万円前後です。審美性を最優先に考える方にとって、信頼できる選択肢といえるでしょう。
ジルコニア
ジルコニアは、人工ダイヤモンドと呼ばれるほど高い強度を持つセラミック素材です。見た目の自然さとともに、非常に高い耐久性が特徴で、奥歯など強い力がかかる部分にも使用されています。また、金属を使わないため金属アレルギーの症状が現れる心配がありません。
費用は詰め物が5万円〜8万円程度、被せ物が10万円〜20万円程度です。審美性よりも機能性を重視したい方に選ばれる傾向があります。
e-max
e-max(イーマックス)は、ニケイ酸リチウムガラスという特殊なガラスセラミックを用いた素材で、透明感があり非常に美しい仕上がりが特徴です。硬すぎず柔軟性もあるため、噛み合わせのある歯との調和が取りやすい点も魅力です。
費用は詰め物で4万円〜6万円程度、被せ物が8万円〜13万円程度で、ジルコニアやオールセラミックと比較してやや安価な傾向があります。自然な見た目を重視しつつ、価格も抑えたいという方に選ばれる傾向があります。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンを混ぜ合わせた素材です。完全なセラミックではないものの、見た目の美しさとある程度の柔軟性を併せ持ち、周囲の歯に優しい素材です。費用を抑えたいけれど見た目も気にしたいという方に人気があります。
費用は詰め物が3万円〜5万円程度、被せ物が3万円〜8万円程度と、セラミック素材のなかでは安価です。
ただし、経年によって変色しやすく、耐久性にもやや劣るため、長期的な使用を考慮して選ぶ必要があります。
メタルボンド
メタルボンドは、内側に金属のフレームを使い、その外側をセラミックで覆った被せ物です。見た目は自然でありながら、金属を使用するため割れにくく、奥歯など力がかかる部位に使用されています。
ただし、歯ぐきのラインが黒ずむことや、金属アレルギーの症状が現れる可能性がある点には注意が必要です。費用は1本あたり7万円〜15万円ほどです。
セラミックの歯を選択するメリット

セラミックの歯には、見た目の美しさだけでなく、機能性や健康面でも多くのメリットがあります。ここでは、代表的な5つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
見た目が自然で美しい
セラミック素材は透明感があり、光の透過性も高いため、天然歯と非常によく似た自然な仕上がりになります。とくに前歯など、人目につきやすい部分の治療では、見た目の美しさが重要視されるため、オールセラミックやe-maxのような審美性に優れた素材が選ばれる傾向にあります。
自分の歯と違和感なくなじみ、自然な笑顔を取り戻せるのが大きな魅力です。
変色や着色のリスクが少ない
セラミックは表面が滑らかで汚れが付きにくく、保険診療で使用されるレジンと比べて、長期間使用しても変色しにくい特徴があります。コーヒー、紅茶、ワインなどの色素が沈着しにくいため、治療後も美しい白さを保ちやすく、メンテナンスの手間も少なく済みます。
長く審美性を維持したい方にとって、セラミックは理想的な選択肢といえるでしょう。
金属アレルギーのリスクがない
オールセラミックやジルコニアなどの素材は、金属を一切使用していないため、金属アレルギーの症状が現れる心配がありません。歯科用金属に反応して口内炎やかゆみ、皮膚トラブルが起こる方にとって、セラミックは安心して使用できる素材です。
また、金属の溶け出しによる歯ぐきの変色(ブラックマージン)も防ぐことができ、見た目にも健康面にも優れた選択肢といえます。
虫歯の再発リスクが低い
セラミックは非常に精密に加工されるため、天然歯との間にすき間ができにくいです。また、表面が滑らかでプラークが付きにくいため、毎日の歯磨きによって清潔な状態を保ちやすいのも特長です。
こうした点から、虫歯の再発リスクが低く、治療後も長く健康な状態を維持しやすいのが大きなメリットです。
違和感が少ない
セラミックの歯は、噛み合わせや周囲の歯に合わせて精密に作製されるため、装着後の違和感が少ないとされています。天然歯に近い質感と機能を持ち、食事や会話にも支障が出にくいため、自然な生活を送ることができます。
セラミックの歯を選択するときの注意点

セラミック治療には多くのメリットがある一方で、事前に知っておきたい注意点も存在します。ここでは、セラミックの歯を選ぶ際に考慮すべき代表的なポイントをご紹介します。
費用の負担が大きい
セラミックの歯は基本的に保険が適用されない自由診療となるため、1本あたり5万円から20万円の費用が必要になります。使用する素材や歯科技工士の技術、歯科医院の方針によっても価格に差があります。
複数本を治療する場合には、トータルの金額が高額になることもあるため、事前にしっかりと見積もりを確認することが重要です。
割れることがある
セラミックは硬くて丈夫な素材ですが、強い衝撃が加わると割れたり欠けたりすることがあります。とくに、歯ぎしりや無意識の食いしばりがある方は注意が必要です。こうした力が加わり続けると、耐久性の高いジルコニアであっても破損のリスクがあります。
必要に応じてマウスピースを装着するなど、事前の対策を講じることが大切です。
天然歯を削る必要がある
セラミックの歯を装着する際には、適切な形状に整えるために、健康な天然歯をある程度削る処置が必要です。
この処置によって、セラミックの歯がしっかりとフィットし、自然な見た目や噛み合わせを実現できますが、一度削った歯は元には戻りません。また、削る量が多いと歯の神経に影響を与える可能性もあるため、慎重な判断が求められます。
治療前には、歯科医師から十分な説明を受け、削る範囲や将来の影響について理解しておくことが大切です。
修復が難しい
セラミックの歯は、万が一割れたり欠けたりした場合、保険の詰め物のように簡単に修復することができません。状態によっては、詰め物・被せ物そのものを作り直す必要があり、再び高額な費用と時間がかかることになります。
長く使い続けるためには、ふだんからしっかりとケアを行うこと、定期的に歯科医院でチェックを受けることが欠かせません。
セラミックの歯を長く使うためのケア方法

セラミックの歯は、適切にメンテナンスを行うことで美しさと機能を長期間維持できます。せっかく高い費用をかけて治療を受けたのであれば、少しでも長く使用したいものです。
ここでは、セラミックの歯を長持ちさせるために日常的に取り組みたいケアのポイントをご紹介します。
毎日の歯磨きを丁寧に行う
セラミックの歯は虫歯にはなりませんが、周囲の歯ぐきや残っている天然歯が健康でなければ、トラブルの原因となります。
特に、歯とセラミックの境目にはプラークがたまりやすいため、丁寧な歯磨きが欠かせません。柔らかめの歯ブラシを使い、1本ずつ丁寧に磨くことが、セラミックの歯を長く美しく保つためには重要です。
定期的に歯科検診を受ける
セラミック治療後も、定期的に歯科検診を受けることが非常に重要です。目に見えない小さなトラブルや噛み合わせのズレなどは、早期に発見することで大きな問題を防ぐことができます。
歯科医院では、セラミックの歯の状態だけでなく、周囲の歯ぐきやほかの歯の健康もチェックしてもらえます。3か月から半年に1回を目安に通院すると安心です。
噛み合わせのチェックを受ける
セラミックの歯は精密に作られますが、年月の経過や生活習慣によって噛み合わせが変わることがあります。噛み合わせがずれると、セラミックの歯に無理な力がかかり、欠けや割れの原因になることもあるでしょう。
定期検診の際に噛み合わせの状態を確認してもらい、必要に応じて調整してもらうことが、長持ちの秘訣です。
歯ぎしり・食いしばりの癖を改善する
歯ぎしりや食いしばりは、自覚がないまま日常的に行われていることが多く、セラミックの歯に過度な負担をかける原因となります。こうした習慣がある場合、セラミックの破損や脱離を引き起こす可能性があります。
そのため、歯ぎしりや食いしばりの癖があるときは、就寝時にナイトガードと呼ばれる専用のマウスピースを使用することが推奨されます。また、ストレスが原因で歯ぎしり・食いしばりを引き起こしていることもあるため、ストレス管理も大切です。
違和感がある場合はすぐ相談する
セラミックの歯に違和感や痛み、噛みにくさなどがあるときは、我慢せず早めに歯科医師に相談しましょう。小さな異常でも、放置することでトラブルが大きくなり、再治療が必要になることもあります。
治療後のフォロー体制がしっかりしている歯科医院を選ぶことも、長く快適に使うためのポイントです。
まとめ

セラミックの歯は、自然な見た目と優れた耐久性を兼ね備えた選択肢として、多くの方に選ばれています。素材の種類によって特徴や費用が異なるため、自分の目的や予算に合った選択をすることが大切です。
また、セラミックは適切なケアを行うことで長持ちさせることができますが、そのためには日々のメンテナンスや定期的な歯科検診が欠かせません。セラミック治療は決して安いものではありませんが、見た目や快適さ、健康面を長期的に維持できる点で、大きな価値があります。
この記事を参考に、ご自身に合った治療法を見つけていただければ幸いです。
セラミック治療を検討されている方は、大阪府摂津市、大阪モノレール「南摂津駅」より徒歩3分にある千里丘・鳥飼からもアクセス良好な歯医者「さきがけ歯科クリニック摂津本院」にお気軽にご相談ください。
当院は、虫歯・歯周病治療、小児歯科だけでなく、インプラント治療や矯正治療、予防歯科などにも力を入れています。恐怖症や嘔吐反射で歯科治療を受けられない方のために、静脈内鎮静法も対応しております。
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