インプラント治療の費用はどれくらい?|気になる費用を解説
インプラントの費用は保険が適用されない自由診療です。そのため、歯科医院や地域差、治療内容により20〜60万円と大きく幅があります。
高額な治療のため、インプラントの費用が気になる方も多いのではないでしょうか。そこで気になる費用を解説します。
インプラントの費用は4つの段階に分けられる
インプラントの費用は
・検査にかかる費用
・インプラントにかかる費用
・手術にかかる費用
・メンテナンスにかかる費用
と4つの段階に分けられます。
検査にかかる費用
治療の前には必ず精密な検査が必要です。むし歯、歯周病検査の基本検査のほかに、レントゲン撮影、歯の型取り、口の中の写真撮影を行います。
また歯を支える骨の量や、インプラントを入れる位置を調べるためにCT撮影や、外科的処置を行うため、糖尿病など罹患していないか調べるために血液検査をします。
歯科医院によってかかる費用や検査項目も異なります。検査費用はインプラント費用と別途でかかる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
インプラントにかかる費用
インプラントはメーカーから豊富な種類のインプラントが提供されています。選ぶメーカーや種類によって価格が異なります。
インプラントは3つの部品で構成されています。
・人工歯根である「インプラント体」
・人工歯である「上部構造」
・人工歯と人工歯根を連結する「アバットメント」
それぞれに費用が生じます。また、最終的な人工歯が入るまで仮歯が必要な場合があり、別途費用が必要です。
手術にかかる費用
インプラントは顎の骨にインプラント体を埋める手術です。術者の技術料のほかに、手術に必要な消耗品などが費用に含まれます。
以下の項目が手術にかかる費用です。
・手術に必要な消耗品(滅菌ガウン、滅菌グローブなど)
・術者の技術料
・人件費
・服用薬
・薬品代
・器具、機材の使用料
・静脈麻酔料(必要な場合)
また歯を支える骨の量が足りない場合は、骨を増やす「骨造成手術」が必要になり、別途費用が必要です。
メンテナンスにかかる費用
術後はインプラントのメンテナンスが必要です。メンテナンスはクリーニング、噛み合わせの調整、ブラッシング指導、レントゲン撮影を行います。
歯科医院によってメンテナンスの費用が異なります。インプラントを入れたら生涯にわたってメンテナンスが必要です。メンテナンス費用があまりにも高額だと、通院が困難になるので事前に確認しておきましょう。
インプラントの費用を安く提示する歯科医院は注意が必要
相場より安い費用を提示している歯科医院がありますが、注意が必要です。
安い理由はどこかで費用を抑えている可能性があります。例えば、滅菌グローブではなく、通常のグローブを使用しているなど、手術に必要な消耗品を抑えている場合や、あまり流通していない国外の格安インプラントメーカーを使用しているなど考えられます。
相場よりも費用が安すぎるケースではトラブルが後を絶ちません。「安くインプラントができる」からといって安易に決めないようにしましょう。
まとめ
保険が適用されないインプラントは高額な治療です。費用が高額な理由は、材料、器具、機材一つひとつが高価で、歯科医師・歯科衛生士の技術も必要です。
インプラント治療を受ける際は歯科医院とよく相談し、疑問があればそのままにせず、納得してから受けましょう。