インプラント治療の流れについて解説
インプラントは、失った歯の本数や骨の量などによって治療計画は異なります。またインプラントは手術を必要とする治療方法のため、どのような流れになるのか気になる方もいるでしょう。ここではインプラント治療の流れについて解説します。
インプラント治療の流れ
インプラントは主に以下のような流れで行なうことが一般的です。
- 検査
- 事前処置
- 一次手術
- 抜糸
- 固定期間
- 二次手術
- 被せ物の型取り
- 装着
- メンテナンス
それぞれ具体的に見ていきましょう。
検査
検査では問診・レントゲン撮影・お口の中の状態・写真撮影・型取りなど行うことが多いです。これらをもとに歯科医師が適切な位置にインプラントを入れる治療計画を立てます。
事前処置
むし歯・歯周病がある場合は、インプラントを入れる前に治療をすることが多いです。なお歯周病に罹患しているとインプラントに悪影響を及ぼすため、治す必要があります。またお口の中の状態が良い場合は、事前にクリーニングをしてお口の中を清潔にします。
一次手術
顎の骨にインプラントを埋める手術を行います。症例にもよりますが、1~2本であれば局所麻酔で済みます。またインプラントは入院の必要はありません。
抜糸
約1週間~10日で糸を抜く処置を行います。
固定期間
インプラントを入れてから約3~6ヶ月は骨と結合するまで時間をおきます。下顎で2~3ヶ月程度、上顎で4~6ヶ月程度待つことが多いです。
二次手術
インプラント手術には、一回法と二回法があり、前者は1回の手術で済みますが、後者の場合は、2回目の手術で歯ぐきを開いて人工の歯を取り付ける土台をつけます。再度縫合し、傷口が治るまで期間をおきます。
被せ物の型取り
傷口が治ったら被せ物の型取りを行います。このときまでに被せ物の種類を決めておくことが多いです。なお被せ物の種類は歯科医院によって異なります。
装着
型取りをしてから約2~3週間後に被せ物をつけます。同時に噛み合わせの調整を行います。
メンテナンス
インプラント治療はメンテナンスが非常に大切です。3ヶ月~半年に1回は歯科医院でのメンテナンスを受けることをおすすめします。これを怠ってしまうとインプラントの周囲の歯ぐきが炎症を起こし、そのままにすると顎の骨が溶けてインプラントが脱落することがあります。
まとめ
今回はインプラント手術の一般的な流れについて解説しました。インプラントの被せ物が入るまでは約3ヶ月~1年の期間が必要になり、また通院頻度も多くなります。スムーズに進めるためにも、予定の調節をしておきましょう。治療後はメンテナンスを怠らないようにしましょう。