インプラントの被せ物にはどんな素材がありますか?注意点や期間について教えてください。
インプラント治療とは、歯を失った部分に人工の土台を骨に埋め込んで被せる治療法です。インプラント治療における最終的な被せ物には、どのような素材が使われるのか気になりますよね。
今回は、インプラントの被せ物に焦点を当て、詳しく解説していきます。
インプラントはどの部分を覆っているのですか?
まず、インプラントの被せ物について説明する前に、インプラントの構造について知っておくことが重要です。インプラントは基本的に3つのパーツに分かれています。
インプラント体」は顎の骨に埋め込む土台、「アバットメント(土台)」はインプラント体とクラウンをつなぐもの、「上部構造(クラウン)」は歯の最終的な部分となるものです。
私たちがクラウンと呼んでいる部分は、インプラント治療の最終段階で装着する「上部構造」です。
インプラントの被せ物を装着するまでの流れ
インプラント治療には、「1回法」と「2回法」の2つの方法があります。歯科医院では、「2回法」がよく使われています。
2回法では、インプラントを顎の骨に埋め込む手術(1回目)を行い、数ヶ月待ってインプラントが顎の骨と結合したことを確認したら、歯茎を切開してアバットメントを装着する手術(2回目)を行います。
歯ぐきの状態が良くなってから、最終的な被せ物(上部構造)を作る工程に入ります。
治療期間は個人差が大きいですが、最終的な被せ物を入れるまで、上顎で半年~1年、下顎で3ヶ月~半年程度かかります。
インプラントの被せ物に使用される材料
インプラント治療は自費診療となるため、被せる部分にも自費の素材が使用されます。よく使われるのは、セラミックやジルコニア、金属など、天然歯に近い白い素材です。
以下、インプラントの被せ物に使われる代表的な素材をご紹介します。
セラミック
セラミック素材を使用し、最高の審美性と透明感のある美しさを実現しました。表面が滑らかで、歯垢などの汚れがつきにくく、劣化しにくいのが特徴です。
ただし、強度面では他の素材に劣るため、咬合圧の強い方や奥歯には適さない場合があります。
ジルコニア
人工ダイヤモンドと呼ばれる歯科材料中トップの硬度を誇る材料です。割れにくく、咬合圧の高い方でも使用できます。白い素材なので審美性と耐久性のバランスは良いが、セラミックほどの透明感はない。
メタルボンド
内側を金属、見える部分を白い素材にすることで、耐久性と審美性を両立しています。
ただし、金属が見える部分があるため、セラミックやジルコニアと比べると審美性は劣ります。また、金属アレルギーの方には不向きです。
その他、ハイブリッドセラミックやゴールドなど、さまざまな素材があります。患者様のお口に合った素材をご提案させていただいた上で、インプラント治療を行います。
メタルクラウン
見た目は上記に劣りますが、最も歴史があり、安定性があります。よく金属アレルギーの方がいらっしゃいますが、銀の含有量が少なく、金の含有量が多い高品質な金属であれば問題ないでしょう。
まとめ
今回は、インプラントの被せ物について説明しました。インプラントを埋入するには、平均して半年から1年かかります。
そして、インプラント治療は自費診療なので、被せ物も自費診療の材料になります。セラミックやジルコニアなどの白い素材から、ゴールドやメタルボンドなどの金属素材まで、さまざまな素材がありますので、歯科医師と相談しながら自分に合ったものを選びましょう。質の高いインプラント治療を提供します。
経験豊富な歯科医師がインプラント治療を担当しますので、インプラント治療をお考えの方は、相談だけでもお越しください。